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血と知と地〈上〉―馬・吉田善哉・社台 (MYCOM競馬文庫)

血と知と地〈上〉―馬・吉田善哉・社台 (MYCOM競馬文庫)
吉川 良
血と知と地〈上〉―馬・吉田善哉・社台 (MYCOM競馬文庫)
定価: ¥ 735
販売価格:
人気ランキング: 111680位
おすすめ度:
発売日: 2003-10
発売元: 毎日コミュニケーションズ
発送可能時期:

人間の無限の可能性を教えてくれる一冊
この夏、何年か振りに家族旅行で北海道に行き、ノーザンファームや社台スタリオン、ノーザンホースパークを周った。日本で唯一の世界に誇れる牧場。北海道の数ヶ所に展開し、規模、設備、スタッフの質、繁殖牝馬の質と数、そして世界レベルの種牡馬で日本の競走馬の生産界を圧倒する社台グループ・・・。これを築きあげたのはたった一人の人間なのだと思うと、人間の持つ無限の可能性を「起きた現実」として確かめることができる。なぜここまで偉大なものを築けたのか?文中にその答えは散りばめられている。「才能とは、ひとつのこと以外は捨てること」。そして「捨てる」ためになんの努力も我慢もしないことなのだ。馬以外のことにはまったく興味を示さず、いつも馬のことを考えていた人。馬づくりの理想郷を創ることを心から楽しんだからこその社台グループなのだと思う。ウォルト・ディズニーや本田宗一郎にも通じる本物を創る人の人生が垣間見られる一冊だ。


長年の努力が
上・下巻を通して、今やまた「社台か」と言われる競馬界だけど、長年の努力の結果が今にあると言うがよくわかる。
一つの事、物にココまで徹底できるって凄いなと思うし、そうしてきたからこその結果なんだろうな。

吉田善哉という人
現在、日本の競馬界で圧倒的な強さでリーディングブリーダーの座を驀進する社台グループを築き上げた故・吉田善哉氏の生涯を描いた作品。吉田氏との著者との間であった思い出、また吉田氏と交流のあった人々の話を交えながら、その生涯を追って行く。
上巻では、善哉氏の祖父・吉田権太郎が北海道へと移り住んできたところから始まり、戦後、独立して社台ファームとしての独立、そして社台ダイナースクラブの設立までが描かれる。
祖父・吉田権太郎、父・善助譲り気質で、独立後、決して豊と言えない中でも積極的に海外へ出て競走馬の購入を行う。種牡馬ガーサント、そしてワジマ・ノーザンテーストによって安定した経営基盤を手に入れながらもひたすらに攻めの姿勢を崩さない方針。その一方で、普段の強気の陰で、ふと日本で大レースを勝てないことに対する愚痴をもらしたことなど、吉田善哉という男の人間性が現れているようである。
上巻は、そんな社台ファームが上昇気流に乗りはじめる辺りで終るのであるが、この後、一気に上り詰める過程でどうなっていくのか興味深いところだ。

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